私たちは在来作物をある地域で、栽培者自身が自家採種などによって、種苗の保存を続けながら栽培し、世代を超えて生活に利用してきた作物として定義しています。
その土地々々で長い間、育て、食べて、種をとってきた作物です。
野菜として育てられている植物のうち、日本固有のものはミツバやミョウガ等ごくわずかです。
白菜もニンジンもジャガイモもみんな、外国から種が持ち込まれできたものです。
人々は種をまきました。植物たちは新しい土地で生きるために、その性質を少しづつ変えていきました。
また人間も美味しい野菜を作るために、種を取る際には大切に選抜し、かけ合わせてきました。
やがてその植物はその風土独自の進化を遂げ、その風土の食文化を形作ってきました。
しかし、今日、私たちはその在来作物の多くを失おうとしています。
社会構造は変化し、私たちの多くは、野菜を自分たちの手で育てていません。
農家の方の多くは、種は自分たちの手でとるものではなく、種苗店で買うものになっています。
その土地々々の記憶を引き継いできた、個性豊かな野菜たちはひっそりと一つまた一つと消えています。
私たちはその野菜の種に手を差し伸べて、育てて、食べたい。
自分は埼玉から来たので、毛豆という枝豆は聞いたことがありませんでした。青森に来て、初めて毛豆を食べたときの感動は忘れられません。
衝撃的なうまさでした。
青森県には各々自慢の毛豆を持ち寄って美味しさを競う毛豆選手権があるとか、
昔は嫁入りのときに実家の毛豆の種を持っていったとか、
伝統料理のけの汁に入れるとか、
青森、特に津軽の人の毛豆に対する気持ちは特別なものがあります。
個人的にはここ何年か、カメムシにやられて、うまく栽培出来ていません。